研究課題/領域番号 |
16K12544
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
図書館情報学・人文社会情報学
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研究機関 | 龍谷大学 (2018-2019) 関西外国語大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
中谷 英明 龍谷大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (20140395)
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研究分担者 |
芝野 耕司 東京外国語大学, その他部局等, 名誉教授 (50216024)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | インド古典 / フレーズ抽出 / テキスト内階層 / リグ・ヴェーダ / Ngram / MapReduce / Formulaic Sequence / テキストデータベース / テキスト成立階層 / パーリ仏典 / アーカイブ / マハーバーラタ / フレーズインデックス / 統合Ngram / 層分け / インド古典アーカイブ / インド古典の相対年代 / 百道梵書 / パーリ聖典 / インド古典の層分け / 統合アーカイブ |
研究成果の概要 |
グーグルのMapReduceを用いて本研究分担者が開発した新しいフレ-ズ自動抽出法は、従来扱えなかった大規模データベースからのすべての「フレーズ」(連続する単語群)の自動抽出を可能にした。制作年代不詳の文献が多く、また一本の中に年代の異なる複数の隠れた層を含むインド古典からのフレーズ自動抽出は、固有の「言い回し」の所在を明確にすることによって、諸文献の関係性及び一文献内の隠れた諸層の存在を明らかにし、インド古典理解の画期的精密化を約する。インド古典のフレーズ分析研究は、インド古来の口頭伝承の特異な正確さと、諸古典の相互関係及び内部構造を明らかにし、古典理解を飛躍的に向上させるであろう。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インド古典の二特徴は、数千年に渡る正確無比の口頭伝承と、歴史意識の欠如から来る制作年代の不詳である。また一書が制作年代の異なる数層から成ることも稀ではない。従って、インド古典学にとって、諸文献の相対年代及び一文献内の諸層の確定は必須の前提条件であるが、残念ながら現在そうはなっていない。 芝野が考案したフレーズ自動抽出法は、諸文献の関係及び文献内諸層の確定に力を発揮し、従来研究者が長年かけて得た理解を数カ月で獲得することを可能にした。 21世紀には世界の最重要国の一つとなるインドの伝統的心性の理解には、インド古典の理解が必須であり、フレーズ分析による古典理解の画期的進展が期待されるゆえんである。
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